「ボーイ・フロム・オズ」10月13日(月・祝) @青山劇場
(13:30~14:53、15:13~16:43)
ミーハー目線の殴り書きメモ(3)
《全体》
坂本さん
台詞の語尾がソフトだったり、台詞の途中でも相手の表情の変化や仕草を受けとめる間を置いたりしたことで、芝居がよりリアルになっていると感じました。
東京千秋楽や大阪公演が見られないのは残念だけど、きょう見られて じゅうぶん満足かなぁ…。
声の調子
今回、愛らしい声を作っていらっしゃる紫吹さん、ちょっと辛そうなように聞こえました。
いっぽう、坂本さんは録音かとおもってしまうくらい安定しています(もちろん、録音ではありませんよ)。
初演のとき、今さんの安定した歌を聞いて感嘆していたのですが、再々演では、坂本さんも かなり今さんのレベルに近づいていたように感じて しみじみしました。
団さんも低音に張りが出て、『確かだぜ、ベイビー』が より頼もしい印象になりました。
松原さんがクリス役を演じていらっしゃるのは『ラヴ・クレージー』の高音が出るからだそうですが、クリスが歌うシーンは『ラヴ・クレージー』といんちき『ワルチング・マチルダ』だけなので、あれだけ歌える松原さんには役不足で恐縮してしまいます。 お忙しいなか、再々演、よく出てくださいました。
《第1幕》
坂本さん、悪ノリ?
きょうは10分後に遅刻する人が少なかったので(ホッ)、坂本さん、以前からやりたかったと言って
ピーター「皆で声を合わせてくださいよ。『テンターフィールドを出ても、いいかな~?』」
客席「いいとも~!」
青山劇場が、一瞬、お昼のテレビ番組に(笑)。 マジメな演劇ファンのかたが どう思ったかは知りませんが、別にストーリーを逸脱した訳ではないし、9割の客は楽しんでいたので大目に見ていただきたいなぁ。
遅刻客いじりにしても、客上げにしても、守りに入らず、一部のブーイング覚悟で、大胆に進める坂本さん、凄いと思います。 プログラムの中でピーターのことを強い人だと言っているけど、自分には、坂本さんも相当 強い人に見えますよ。
(もっとも、坂本さんほど強くない自分たちは、ときどき、後半を平穏な気持ちで観られなくなるほどのダメージを受けたりもしますが)
演技の小さな変化・『ラヴ・クレージー』の前の着替え中のナレーション
きょうは「オレたちは、一番人気のコンビになったんです」と言っていて、やれば出来るじゃーん、と思いました。
いえ、いつも「オレたちは、一番人気の、コンビになったんです」と「コンビ」を強調するのが気になっていたので。キミたちがコンビなのは知ってますって。 そこは「一番人気」を強調しないと、と心の中でツッコんでいました。
演技の小さな変化・「ううん … まだ」
(これは、再々演になってからの変化)
香港のバーでジュディに「胃の洗浄なんて したことないでしょ」と問われて
「ううん」と言ったあと、ジュディの顔色を見て、「まだ」とフォロー。
演技の小さな変化・大きな目って
メモしたけど、具体的には忘れてしまいました。
「大きな目って」と言ったあと、ライザの頬を掴んで、誘惑するように「綺麗だな」と言ったのだっけ(記憶曖昧)。
切ないジュディ
『救いだして』のあとの、ピーターとライザの結婚に反対するジュディ。
「もれなくついてゆくわ」の台詞が切ない(大スターが娘のお荷物状態)。 子役時代から大スターだから実生活での生活力がなくて、ライザが頼りなんですね。
坂本モード満載の仲直りシーン
例によって、ソファの肘掛けに腰を下ろしてそのまま座面にずり落ちてくる。
視線を下に落としたまま、ふと「靴、買い換えようかなぁ」。いきなり関係ないことを言ったので、ライザがっくり。 こういう妙な"間"で笑いを誘うの、坂本さん得意ですよね。
ライザの耳を手で囲んで内緒話。 ライザが笑うと、「何も言ってないよ」
『別れるものなら』
「(髪を)もう伸ばさないわ。」の前後で歌いかたを変えていました。
この台詞の前は、再々演のライザ特有の高く細い声で、傷ついた女性という感じでしたが、台詞のあとは、初演のライザの深く落ち着いた声で歌っていました。
発言自体も、ピーターに対する宣言というより、内省的に自分を励ますような感じでした。
『ここいら辺りの男とは』でもサビに女声コーラス。
『静かに』だけでなく、ここでも。 坂本さんを休ませるため?
《第2幕》
Good Job!なフルーツ・ガールズ
客上げは、自ら立候補した妊婦さん。
ジェントルマンな坂本さん、帰るときエスコートしてあげたり、やたら彼女に優しい。 それを見て、フルーツ・ガールズがスネてしまいます。 ピーターは、「羨ましいでしょ」なんて言って いっそう彼女たちのご機嫌を損ねてしまい、まあまあ、と宥めます。
可愛いなぁ~、フルーツ・ガールズ。
(再演のときも書きましたが、)坂本さんが客上げが続けられるのは、とっさに場の空気を読んで雰囲気を和ませくれるフルーツ・ガールズのお蔭だと思います。
『ありきたりの男だけれど』
グレッグの手をピーターが握っただけだった。
仲良し演技は、いつから?
ディーが電話で「真ん中の脚もへし折ってやるぞ」と言っているのを聞いて、ピーターがグレッグを振り返って苦笑するのは、以前からでしたっけ。
『歴史は繰り返される』
「思い出に浸ろう♪」のメロディーが、日本語のアクセントに合わせて変わっていました。
グレッグ死亡のナレーションのあとの嗚咽は、ただうなだれていただけ
この辺りの悲しみの演技は、9日のときより抑えめでした。 その分、「幕が降りる … 」の落ち着いた語りに向かって徐々に緊張感が高まっていきました。
ライザの腰振り
「残念!目から下には興味がないんだ」のとき、これ見よがしに腰を振ってみせるライザ。
このシーンのライザとピーターの会話、リアルでした
テンターフィールドで(特にミーハー目線)
一幕ラストと、シドニー公演の前と、マリオンは二度ともピーターに紅茶をいれてあげる。
香港のバーの飲み物はグラスにセロハン入れたニセモノですが、この紅茶は飲めるらしく、口にした坂本さんの喉仏が動きます。
個人的に、坂本さんと紅茶の組み合わせが大好きなので(王子様と紅茶!何て似合うのかしら)、密かに楽しみにしているシーンです(だから『ジャスミン』のPVも大好き)。
リトル・ピーターとの会話~『旅立つ前に今一度』
坂本ピーターがピアノを弾いていると、リトル・ピーターが話しかけてきます。 今まで、坂本ピーターは、起きていることの傍観者で、リトル・ピーターたちと喋るのは数回しかなかったのですが(「見せたくない話」を遮るところと、ヤング・ピーターの耳を塞ぐところ)、ここで会話しているということは、マイオンの『泣かないで』まででストーリーは終わっていて、このシーンだけ独立しているのかな?と思いました。
リトル・ピーターを見送った後、ピーターは数秒間、客席に背中を向けてピアノを触っていました。
前回の観劇時にはこの仕草に気づかず、繋がりに違和感を持ったのですが、きょうは自分も ひと息ついて、次の曲を聴く態勢を整えることが出来ました。
『旅立つ前に今一度』
前半、リズムから少し外れて台詞っぽく客席に語りかけるように歌っていました。
個人的には、ピーター・アレンさんのCDどおりに歌う端正な坂本さんも好きだったのですが … うーむ、どっちが良いだろう?
『旅立つ前に今一度(Once Before I Go)』が歌われるようになったのは、Hugh Jackmanさんの N.Y.公演からだそうですが、この差し替えで、ピーター・アレンの個人的な伝記から、普遍的な人間のストーリーに作品全体が変わったと思います。
今の坂本さんなら、『Tenterfield Saddler』でピーターの精神を表現することも出来るでしょうけど、演劇的なカタルシスはあまりないので、ピーター・アレンをよく知らない人が多い日本で熱狂的に受け入れられるのは難しかったかも知れません。
Hugh Jackmanさんのオーストラリア公演では、『Tenterfield Saddler』と『Once Before I Go』のどちらを歌ったのでしょうね。
(ネット検索で見つかった記事(http://www.smh.com.au/articles/2006/02/13/1139679534880.html)を見ると、『Tenterfield Saddler』を歌わなきゃ殺されちゃう!とか。二人の自国のヒーローの凱旋公演だったようですね)。
『旅立つ前に今一度』のあと、『世界はリオ』前のナレーション
「幕が降りる … 」のナレーション、今回は低めの声で淡々と語っていました。
いつから変わったのでしょう。 今までより自然にひたひたと心に入って来ました。
「大事なのは、オレが生きたってことです」も、低くて抑制した表現でした。 今までは「生きた」 に力を入れていたと思うのですが。
あまりの変わりぶりに、「坂本さん、何か身内にご不幸でもあったの?」と要らぬ心配をしてしまいました。 今回の言いかた、個人的には心に沁みました。
「だって、(死は)みんなにだって来るんだから」も、優しく語りかけるようで良い感じだと思いました。
カーテンコールが一回多かったですが、坂本昌行としての言葉はありませんでした。
ミーハー目線の殴り書きメモ(3)
《全体》
坂本さん
台詞の語尾がソフトだったり、台詞の途中でも相手の表情の変化や仕草を受けとめる間を置いたりしたことで、芝居がよりリアルになっていると感じました。
東京千秋楽や大阪公演が見られないのは残念だけど、きょう見られて じゅうぶん満足かなぁ…。
声の調子
今回、愛らしい声を作っていらっしゃる紫吹さん、ちょっと辛そうなように聞こえました。
いっぽう、坂本さんは録音かとおもってしまうくらい安定しています(もちろん、録音ではありませんよ)。
初演のとき、今さんの安定した歌を聞いて感嘆していたのですが、再々演では、坂本さんも かなり今さんのレベルに近づいていたように感じて しみじみしました。
団さんも低音に張りが出て、『確かだぜ、ベイビー』が より頼もしい印象になりました。
松原さんがクリス役を演じていらっしゃるのは『ラヴ・クレージー』の高音が出るからだそうですが、クリスが歌うシーンは『ラヴ・クレージー』といんちき『ワルチング・マチルダ』だけなので、あれだけ歌える松原さんには役不足で恐縮してしまいます。 お忙しいなか、再々演、よく出てくださいました。
《第1幕》
坂本さん、悪ノリ?
きょうは10分後に遅刻する人が少なかったので(ホッ)、坂本さん、以前からやりたかったと言って
ピーター「皆で声を合わせてくださいよ。『テンターフィールドを出ても、いいかな~?』」
客席「いいとも~!」
青山劇場が、一瞬、お昼のテレビ番組に(笑)。 マジメな演劇ファンのかたが どう思ったかは知りませんが、別にストーリーを逸脱した訳ではないし、9割の客は楽しんでいたので大目に見ていただきたいなぁ。
遅刻客いじりにしても、客上げにしても、守りに入らず、一部のブーイング覚悟で、大胆に進める坂本さん、凄いと思います。 プログラムの中でピーターのことを強い人だと言っているけど、自分には、坂本さんも相当 強い人に見えますよ。
(もっとも、坂本さんほど強くない自分たちは、ときどき、後半を平穏な気持ちで観られなくなるほどのダメージを受けたりもしますが)
演技の小さな変化・『ラヴ・クレージー』の前の着替え中のナレーション
きょうは「オレたちは、一番人気のコンビになったんです」と言っていて、やれば出来るじゃーん、と思いました。
いえ、いつも「オレたちは、一番人気の、コンビになったんです」と「コンビ」を強調するのが気になっていたので。キミたちがコンビなのは知ってますって。 そこは「一番人気」を強調しないと、と心の中でツッコんでいました。
演技の小さな変化・「ううん … まだ」
(これは、再々演になってからの変化)
香港のバーでジュディに「胃の洗浄なんて したことないでしょ」と問われて
「ううん」と言ったあと、ジュディの顔色を見て、「まだ」とフォロー。
演技の小さな変化・大きな目って
メモしたけど、具体的には忘れてしまいました。
「大きな目って」と言ったあと、ライザの頬を掴んで、誘惑するように「綺麗だな」と言ったのだっけ(記憶曖昧)。
切ないジュディ
『救いだして』のあとの、ピーターとライザの結婚に反対するジュディ。
「もれなくついてゆくわ」の台詞が切ない(大スターが娘のお荷物状態)。 子役時代から大スターだから実生活での生活力がなくて、ライザが頼りなんですね。
坂本モード満載の仲直りシーン
例によって、ソファの肘掛けに腰を下ろしてそのまま座面にずり落ちてくる。
視線を下に落としたまま、ふと「靴、買い換えようかなぁ」。いきなり関係ないことを言ったので、ライザがっくり。 こういう妙な"間"で笑いを誘うの、坂本さん得意ですよね。
ライザの耳を手で囲んで内緒話。 ライザが笑うと、「何も言ってないよ」
『別れるものなら』
「(髪を)もう伸ばさないわ。」の前後で歌いかたを変えていました。
この台詞の前は、再々演のライザ特有の高く細い声で、傷ついた女性という感じでしたが、台詞のあとは、初演のライザの深く落ち着いた声で歌っていました。
発言自体も、ピーターに対する宣言というより、内省的に自分を励ますような感じでした。
『ここいら辺りの男とは』でもサビに女声コーラス。
『静かに』だけでなく、ここでも。 坂本さんを休ませるため?
《第2幕》
Good Job!なフルーツ・ガールズ
客上げは、自ら立候補した妊婦さん。
ジェントルマンな坂本さん、帰るときエスコートしてあげたり、やたら彼女に優しい。 それを見て、フルーツ・ガールズがスネてしまいます。 ピーターは、「羨ましいでしょ」なんて言って いっそう彼女たちのご機嫌を損ねてしまい、まあまあ、と宥めます。
可愛いなぁ~、フルーツ・ガールズ。
(再演のときも書きましたが、)坂本さんが客上げが続けられるのは、とっさに場の空気を読んで雰囲気を和ませくれるフルーツ・ガールズのお蔭だと思います。
『ありきたりの男だけれど』
グレッグの手をピーターが握っただけだった。
仲良し演技は、いつから?
ディーが電話で「真ん中の脚もへし折ってやるぞ」と言っているのを聞いて、ピーターがグレッグを振り返って苦笑するのは、以前からでしたっけ。
『歴史は繰り返される』
「思い出に浸ろう♪」のメロディーが、日本語のアクセントに合わせて変わっていました。
グレッグ死亡のナレーションのあとの嗚咽は、ただうなだれていただけ
この辺りの悲しみの演技は、9日のときより抑えめでした。 その分、「幕が降りる … 」の落ち着いた語りに向かって徐々に緊張感が高まっていきました。
ライザの腰振り
「残念!目から下には興味がないんだ」のとき、これ見よがしに腰を振ってみせるライザ。
このシーンのライザとピーターの会話、リアルでした
テンターフィールドで(特にミーハー目線)
一幕ラストと、シドニー公演の前と、マリオンは二度ともピーターに紅茶をいれてあげる。
香港のバーの飲み物はグラスにセロハン入れたニセモノですが、この紅茶は飲めるらしく、口にした坂本さんの喉仏が動きます。
個人的に、坂本さんと紅茶の組み合わせが大好きなので(王子様と紅茶!何て似合うのかしら)、密かに楽しみにしているシーンです(だから『ジャスミン』のPVも大好き)。
リトル・ピーターとの会話~『旅立つ前に今一度』
坂本ピーターがピアノを弾いていると、リトル・ピーターが話しかけてきます。 今まで、坂本ピーターは、起きていることの傍観者で、リトル・ピーターたちと喋るのは数回しかなかったのですが(「見せたくない話」を遮るところと、ヤング・ピーターの耳を塞ぐところ)、ここで会話しているということは、マイオンの『泣かないで』まででストーリーは終わっていて、このシーンだけ独立しているのかな?と思いました。
リトル・ピーターを見送った後、ピーターは数秒間、客席に背中を向けてピアノを触っていました。
前回の観劇時にはこの仕草に気づかず、繋がりに違和感を持ったのですが、きょうは自分も ひと息ついて、次の曲を聴く態勢を整えることが出来ました。
『旅立つ前に今一度』
前半、リズムから少し外れて台詞っぽく客席に語りかけるように歌っていました。
個人的には、ピーター・アレンさんのCDどおりに歌う端正な坂本さんも好きだったのですが … うーむ、どっちが良いだろう?
『旅立つ前に今一度(Once Before I Go)』が歌われるようになったのは、Hugh Jackmanさんの N.Y.公演からだそうですが、この差し替えで、ピーター・アレンの個人的な伝記から、普遍的な人間のストーリーに作品全体が変わったと思います。
今の坂本さんなら、『Tenterfield Saddler』でピーターの精神を表現することも出来るでしょうけど、演劇的なカタルシスはあまりないので、ピーター・アレンをよく知らない人が多い日本で熱狂的に受け入れられるのは難しかったかも知れません。
Hugh Jackmanさんのオーストラリア公演では、『Tenterfield Saddler』と『Once Before I Go』のどちらを歌ったのでしょうね。
(ネット検索で見つかった記事(http://www.smh.com.au/articles/2006/02/13/1139679534880.html)を見ると、『Tenterfield Saddler』を歌わなきゃ殺されちゃう!とか。二人の自国のヒーローの凱旋公演だったようですね)。
『旅立つ前に今一度』のあと、『世界はリオ』前のナレーション
「幕が降りる … 」のナレーション、今回は低めの声で淡々と語っていました。
いつから変わったのでしょう。 今までより自然にひたひたと心に入って来ました。
「大事なのは、オレが生きたってことです」も、低くて抑制した表現でした。 今までは「生きた」 に力を入れていたと思うのですが。
あまりの変わりぶりに、「坂本さん、何か身内にご不幸でもあったの?」と要らぬ心配をしてしまいました。 今回の言いかた、個人的には心に沁みました。
「だって、(死は)みんなにだって来るんだから」も、優しく語りかけるようで良い感じだと思いました。
カーテンコールが一回多かったですが、坂本昌行としての言葉はありませんでした。